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金属の豆知識

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ステンレスの特性

特徴

ステンレスの特長

鉄にクロムを添加していくとだんだんとさびにくくなっていきます。10.5リサイクル可能な材料として高く評価され、大変注目されています。

ステンレスの意味

ステンレス鋼は英語で「Stainless Steel」と言い、“さびにくい鋼”という意味です。従来日本では「不銹鋼」という名で呼ばれていましたが、最近では「ステンレス鋼」にほぼ統一されました。
ステンレス鋼は鋼材のJIS規格(耐熱鋼規格を含む)だけでも100種類以上の鋼種があり、さらに各社が開発した独自鋼種があります。これら数多くの種類のステンレス鋼がそれぞれ適した用途に使い分けられています。
名前の示す通りステンレス鋼は一般の鋼に比較すると極めてすぐれた耐食性を有する材料ですが、特定の環境、使用条件の下では「さびる」ことがありますので正しい使い方をする事が大切です。

さびに強いしくみ

鉄にクロムを添加するとクロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜(不動態皮膜)を生成します。この不動態皮膜がさびの進行を防ぎます。またこの不動態皮膜は100万分の3mm程度のごく薄いものですが、大変強靭で、一度こわれても、周囲に酸素があれば自動的に再生する機能をもっています。

 

性質

種類別性質

ステンレスは大きく分類すると以下の種類に分けることが出来ます。

※300系についても加工の方法によっては磁性を持つ場合があります。

 

各種類別の代表鋼種の特長と用途

クロム・ニッケル系

オーステナイト系

 

オーステナイト・フェライト系(相系)

 

析出硬化系

注:※孔食指数Cr+3.3Mo:耐食性を説明する物指しの一つ。この孔食指数を用いて鋼種ごとの耐食性を示すために星印を付け区分した。
「★」の数が多いほど耐食性があることを示す。

クロム系

フェライト系

 

マルテンサイト系

 

オーステナイト系

18クロムー8ニッケルのSUS304が代表的です。オーステナイト系ステンレスは一般に延性および靭性に富み、深絞り、曲げ加工などの冷間加工性が良好で溶接性も優れています。さらに耐食性も優れ、低温、高温における性質も優秀です。
これらの優れた性質のため、用途は広範囲にわたっており、家庭用品、建築用、自動車部品、化学工業、食品工業、合成繊維工業、原子力発電、LNGプラントなどに広く用いられています。
製品形状は薄板が最も多く、そのほか厚板、、管、線、鋳物など全般にわたり、製造量は全ステンレス生産量の60%を越えます。

析出硬化系:熱処理(析出硬化処理)によって非常に高い硬度が得られるステンレスです。

 

オーステナイト・フェライト系(二相系)

オーステナイトとフェライトの二つの金属組織(二相)をもつステンレスです。
物理的性質はフェライトとオーステナイトのほぼ中間です。また、耐海水性、耐応力腐食割れ性に優れ、そのうえ強度も高いという性質があります。これらの特性により海水用復水器、熱交換器および排煙脱硫装置などの公害防止機器や各種化学プラント用装置に用いられています。製造される形は主に厚板、管、鋳物などです。

 

フェライト系

代表的なものはSUS430の18クロム系のステンレスです。
このグループのステンレスは熱処理により硬化することがほとんどなく、焼なまし(軟質)状態で使用されます。また、マルテンサイト系ステンレスより成形加工性および耐食性が優れており、溶接性も比較的良好であるため、一般耐食用として広く用いられています。例えば厨房用品、建築内装、自動車部品、ガス・電気器具部品などで、主に薄板および線の形で使用されています。
近年、製錬技術の進歩によって容易に低炭素にすることができるようになったため、SUS430LXSUS4301LSUS443J1などの耐食性、成形加工性のより優れた鋼種が豊富になりました。さらに極低炭素・窒素としたSUS444、SUS447J1、SUSXM27クラスのいわゆる高純度フェライトステンレスは、耐食性が一段と優れており、また塩化物応力腐食割れを起こしにくいため、温水機器や化学プラントなどにも用途が広がっています。

 

マルテンサイト系

代表的なものはSUS403,SUS410の13クロム系のステンレスです。
このグループのステンレスは、焼入れにより硬化するので、成分と熱処理条件を選ぶことにより広範囲の性質が得られます。鋼、平鋼の形状で使用されることが多く、高強度、耐食・耐熱性が必要な機械構造用部品、例えばタービンブレード、ポンプ、シャフト、ノズルなどに使用されます。

また耐食性のうえからは、炭素量が少ない方が望ましいのですが、反面炭素含有量の多いものは耐磨耗性が優れておりSUS420(13クロム高炭素)クラスは刃物、外科用器具として用いられ、最高の硬さを有するSUS440(18クロム高炭素)クラスは軸受、ベアリングに使用されます。

 

他の材料との比較

金属材料の性質はその材料が有する成分元素と結晶構造、そしてある形状になるまでに受けた加工条件、およ|び熱処理条件などによって決まります。ステンレスも例外ではなく私達が身近にみるステンレスの板、棒、線、バイプ、鋳造、鍛造品など形は異なっていますが、それらの性質は上記要素によって決まるもので、形状の違いが本質的な因子とはなっていません。
最も需要の多い板(帯)を念頭にステンレスの物理的および機械的性質について比較します。